アジアを旅する英会話講師

波乱万丈な一人旅の冒険譚を、英語の先生がつづります。

インドネシア旅行記 Day1 ANA直行便で快適な空の旅。からの、現地ではタクシーで奈落の底へ直行便。食い逃げ疑惑で屈強な男に囲まれたジャカルタの夜の闇。

次の旅先はインドネシアtwitterかインスタグラムで知り合って2014年に来日してくれた二人のインドネシア人に会いに行きます。3泊6日(内、2泊は車内泊と空港泊)の工程で11月下旬出発です。今回は首都ジャカルタだけではなく500kmほど離れたジョグジャカルタという古都まで夜行列車に揺られて旅をします。

 

出発前日は夜8時まで仕事。いつもは片付けもあって退社は9時くらいになるけど、今回は全て切り捨てて帰る。明日は早朝出発だからさっさと飯食ってすぐに寝る。


翌朝4時半、おはようございます。荷物は小さいキャリーケースとバックパックにまとめて、近所のリムジンバス停留所へ。5:45発のはずなのに時間になっても来ない。他に待っているような人もいたけど、そのうち友人らしき人が車で迎えに来て去っていった。
え?私一人だけか?!寒いよ!

リムジンバス 停留所

夜明け前の高速道路でバスを待つ。寒い。

寒いとはいえ、旅先は南国。荷物を減らすためにも厚着は避けて、ヒートテック2枚を重ね着してしのぐ。あとウルトラライトダウンが大活躍。コンパクトに収納できて重宝しました。

 

 

にしても、到着予定時刻を10分過ぎてもバスは来ない。なんだか不安になってくる。オイオイ大丈夫なのかコレ。。。。


20分後やっと来た。待たせすぎだよ!

どうやら渋滞とかあったらしい。乗って30分もしないうちに渋滞にはまる。今度はぜんぜん進まない。交通事故とかで渋滞してるのだとか。乗客はほぼほぼ修学旅行か何かで空港に向かうらしい学生さんたち。彼らはすごく動揺していて、先生に電話したりして大変そうだけど、10:15のフライトの私は時間的には超余裕。ゆっくり仮眠してるうちに羽田到着。約1時間遅れ!でも全然余裕。

あれだな。早起きは三億の得ってやつ。

 

空港に入り、椅子に座って荷物を分ける。スニーカーを脱ぎクロックスに履き替える。機内で靴履いてると疲れる。でもスリッパも少々歩きづらいので、クロックスが個人的に最適解なのです。泥棒さん対策にキャリーケースに持参したサランラップを巻いてチェックインカウンターで預ける。さて、ちょっと時間あるので位置ゲーingressをしようとアプリ開くもGPSがかなり不安定で断念。


外は雨だけど、展望台でいろんな飛行機を見ながら持参したミカンを食べる。うまー!(*´ω`*)mgmg 離陸する機体には『have a safe trip』、着陸する機体には『welcome back』と声をかける。機体の尻尾のデザインを説明する掲示があって面白い。

羽田空港 展望台

羽田空港の展望台

さて、そろそろ行きますか。セキュリティチェックをすまし、出国審査は相変わらず何も聞かれず通過。無料でスマホ充電できるところ見つけて、充電しつつwifiつなごうとするも繋がらず。。。あー、もう時間だと搭乗する。いやー、何回目でもこの瞬間はワクワクするなぁ。

ANA 羽田-ジャカルタ便

ANA 羽田-ジャカルタ便

いつも海外旅行は安い乗り換え便を使っていますが今回はANAの直行便。割高だけど、時間を有効活用したくて選びました。エアトリで往復で7万円くらいだったかな。

 

一人旅の大きな味方、格安航空券はエアトリさんを使ってます。

確か昔はDeNAトラベルって名前だったかな。乗り換えやオープンジョーのような複雑な検索もできて便利。

 

機内に入り席に着く。あらかじめ予約しておいた三連席の窓際。結局となりは空席で通路側に一人座っただけだった。これはトイレ行きやすい!ラッキー。

機体が動き始め、自転車のほうが早いんじゃねってノロノロペースで滑走路を行く。離陸のアナウンスが流れたのを合図にスマホで動画撮影を始める。10秒ほど一旦停止した後、徐々にスピードを上げ、ジェット点火。

ゴゴゴゴゴゴゴ!というDIOでも現れそうな轟音と体にかかるGでテンションマックス!!

あっという間に遠のく海面、雲を突き抜け広がる雲海と青空、何回乗っても離陸の感動は薄れない。

羽田発ジャカルタ行 ANA 富士山

富士山がきれいだ

富士山がきれい!これが見たくて右側の窓際を予約していたんだ。


Boeing 787-8(787) take off from HND

 

ランチの前にスナックタイム。おかきとノンアルコールビア。

ANA 軽食 おかき

ランチ前の軽食 ANA

ここ数日、鼻風邪ひいてたからアルコールはひかえておく。


ランチはインドネシア風と和食の2択。

ANA 機内食 メニュー

機内食メニュー

サービス名のconnoisseurって何だろうと思ったら、鑑定家という意味だった。発音は英語的ではなくカーナサー。フランス語由来かな。
さて、機内食アワード受賞とのことで、和食のおにぎりランチボックスにする。うまー!(*´ω`*)mgmg

ANA 機内食 そば おにぎり

ANA 機内食 そば おにぎり

和食はしばらく食べられなくなるだろうから食べ納めだ。満足。
それからはずっと窓から外をみてました。

 

f:id:ahimsa:20200616090733j:plain

 

どんなに見ていてもまったく飽きないんだよなぁ。いろんな形の雲や、島々。蛇行するジャングルの川。

入道雲

機内から見下ろす入道雲

南の島々 サンゴ礁 航空写真

南の島々とサンゴ礁

東南アジア 蛇行する川

ジャングル?を蛇行する川

そういえばこの機体、窓に電子カーテンついてるのでびっくりした。ボタン押す度徐々に透明→水色→青→紺→黒と遮光度が上がっていく。どーゆー仕組みか知りたくてガン見するもわからず。魔法だ!( ゚Д゚) 
気になって帰国後調べました。

 

orgchemical.seesaa.net

 
なるほどガラス板の間に電気によって可逆的に変色するジェルが入っているのか!

まさに、クラークの三法則の一つ。
『十分に発達した科学技術は、魔法と見分けがつかない。』だな。

 

もし100年前の人々がスマホを目にしたら、彼らの目には魔法の石板として映るだろう。

 

ちなみにあと二つの法則はこちら。
『高名で年配の科学者が可能であると言った場合、その主張はほぼ間違いない。また不可能であると言った場合には、その主張はまず間違っている。』

『可能性の限界を測る唯一の方法は、不可能であるとされることまでやってみることである。』


さて、飛行機がフィリピン上空あたりを通過するころ、軽食が配られる。デニッシュブレッドとオレンジジュースをいただく。うまー!(*´ω`*)mgmg

夕食は無しで軽食のみ。少し残念(;^_^A


ここからは見えないけどあの水平線のちょっと先にセブ島があるんだなぁ。3年前英語留学したところ。なつい。 

ahimsa.hateblo.jp

 

さてすでに時刻変更線を2本越え、ジャワ島まであと少し。期待してた夕食は出ず代わりにさっきのデニッシュブレッドだったから腹減ったなぁ。さて、着陸は一気に高度を上げる離陸に比べ、高度をさげるのがゆっくりだから長時間地上を見下ろせるのが魅力のひとつ。あとは翼の装置がいろいろ稼働する事も。

スカルノ・ハッタ国際空港 着陸

スカルノ・ハッタ国際空港 着陸

スカルノ・ハッタ国際空港 着陸

スカルノ・ハッタ国際空港 着陸


着陸もスムーズ。さすがANAクオリティ。離陸前にもかかっていた印象的な曲が流れ旅の期待をいっそうもりあげてくれる。


ANA Original PV -Another Sky.ver-

 

いつまでも聴いていられるわこれ。調べたら作曲は葉加瀬太郎さん。大御所キター

で、乗客はみな着ていた服を脱ぎはじめ、蒸し暑い南国気候に備え始める。
搭乗員さんたちに挨拶して外へ。

そうそうコレコレ!むぁっと身体にまとわりつく湿った熱気が南国独特の不思議な香りとともにお迎えしてくれる。


入国審査でパスポート出したらここじゃないよと言われる。『upstair』って言われたから、とりま6~7段の階段を上り、来た道を引き返して、あ、見つけた。ずいぶん並んでるなぁ。あれ?日本人がちょっとモメてる。どうやらVISA買っちゃった人がいるみたい。日本人は2015年6月にVISAが不要になったんです。私が参考にしてた地球の歩き方も2014年度版だったから最初は知らなかったけどネットで知ったんです。$35だから結構大きいよな。

入国審査をさくっと通過してキャリーケースを取りにいく。自分の荷物取ってさあ行こうかという時、ここでハプニング!!

 

バチッと音がして、、、


真っ暗!!停電キタ――(゚∀゚)――!! 

 

近くにいた日本人が言った「うわ!洗礼だ」とwww 

でも数秒で復旧。ほっ。
15,000円だけ両替を済まし、さて外へ。うわぁ。すっげぇ暑い。

スカルノ・ハッタ国際空港 ロータリー

スカルノ・ハッタ国際空港 

ヒートテックのインナーは暑すぎなのでTシャツに着替える。一瞬上半身裸になるけど気にしない。

というか、ゲストハウスの送迎が来ない。。。到着時間は伝えてあるし、考えられるのは待ち合わせ場所か?メールのやりとりであった『Left gate』はここなのか?他のホテルの送迎スタッフに聞いてみるが間違いないぽい。JALの搭乗員さん達を見かけたので彼女らに聞いても間違っていないらしい。されど、30分待てど来ず。

待ちぼうけ。。。暑いよ。。。

 

陽が傾き始め、不安定なwifiになんとか繋がったのでオーナーにメールする。15分後来た返信を見てため息。


「送迎担当者に急用があって送迎できない」
( ゚Д゚)ハァ?! 
「タクシーで来て、お代は払うから。」とのこと。
なんと。。。。いやー、でもこういう予測不能なハプニングも旅のスパイスと前向きにとらえなくちゃね。これこそ旅の洗礼さ!

タクシーに乗り、行き先を告げる。運ちゃんは英語が話せるみたいなので、道中いろいろ話できてよかった。聞くと、英語話せるドライバーは少ないらしい。ラッキー。何日滞在するの?どこから来たの?どこ行くの?などいろいろ話題は尽きない。

順調だった運転も、高速道路を下ったあたりで渋滞に巻き込まれる。

ジャカルタ タクシー ブルーバード

ジャカルタ、夜の渋滞

一向に進まない。歩いたほうが早いんじゃねってレベル。。。ああ、腹減った。結局、宿についたのは7時過ぎ。結局1時間40分くらいかかった。宿のママとスタッフがでてきてお代を払い、私を迎え入れる。

宿代は明日でいいそう。朝食のリクエストを聞かれたので9時、牛肉は食えないよと伝える。ベジタリアンメニューにも対応してるそう。そして鍵の使い方を教えてもらう。1つはルームキー、あと2つは外と内の門を開ける南京錠の鍵。これで時間を問わず自由に出入りできる。

その後ママから旅程をいろいろ聞かれ、いろんなアドバイスをしてもらう。トランスジャカルタというバスのe-moneyカードも貸してもらえた。これから市内ちょっと観光してメシ食いに行くというと、もう夜遅いから明日にしなよと心配される。だいじょーぶ♪と明るく答えたけど、今思うと素直にそうすればよかった!

部屋はすごく綺麗。

bed and breakfast tomang

ぼっちだけどダブルベッド

エアコンの効きも文句なし。急いで手提げバッグに財布、カメラ、スマホ、ガイドブックなどを突っ込み、とりま近くのバス停へ。コンビニがあったので菓子パンとスプライトを買う。

roti jakarta

ジャカルタ初の食事は菓子パン

バス停は道路のど真ん中。歩道橋を通っていく。トランスジャカルタという専用レーンを走る路線バス。MRTや地下鉄の代わりとして市内にバス交通網が敷かれているんです。まさかの乗り過ごしで、結局はタクシー捕まえて目的のレストランというかバーへ。軽く食事した後、致命的なミスに気付く。。。

。。。お金足りない( ゚Д゚)!!!!

会計カウンターでその事を伝え、『宿でお金とってくる』と説明するも、屈強な体の警備員が来て私を店の外へと連行する。オワタ(^o^)/
不足金は100,000IDR。どんだけ食ったんだよと突っ込まれそうですが、800円くらいです(;^_^A

「ATM行ってこい」と警備員は言うものの、クレジットカード自体持ってきてない。さらに、有り金は全て会計の姉ちゃんに払ってしまったからタクシー代もないという。。。詰んだ(^o^)/ え?これタイホ? タイホなの?

私を取り巻く警備員は仲間を呼んだ!!

そして3人に増えた警備員たちに、私は熱心というか必死に説得する。

I do have enough money in the guesthouse!! definitely I’m gonna come back here to pay!!But I don’t have any money to back there by taxi. So please borrow me 50,000IDR.

ゲストハウスに十分なお金があるんだよ。本当だよ!絶対支払いのためにここに戻ってくるから!でもタクシー代もないんだ。お願い!50,000IDR(約400円)貸して!


食い逃げ疑惑をかけられておいて、さらにお金を借りようとする外国人。それが私。これ、かなりヤバい状況だよな。

15分後、判決は下された。え?タイホ?

: 

執行猶予付いた!(*’▽’)

50,000IDR貸してやる。タクシーで金取って帰ってこい。ただし、100,000IDRではなく200,000IDR払え。あと、担保としてデジカメは預かる。猶予は2時間だ。

とのこと。

I’ll be back!!
ターミネータじゃないがそう言い放ち、タクシースタンドへ走る。乗ったタクシーは大外れで、英語がまったく通じない。だって right、leftですら通じないんだよ!後部座席から身を乗り出し、指で方向指示する。運ちゃんは『うー!うー!OK』てな感じで答える。疲れるわあ。急いでるのに。


宿がある住宅街を囲むようにいくつかの門が行く先を封じる。なんだこのダンジョン感。タクシーでは抜けられない門にあたったので、運ちゃんに運賃を渡し、10分で帰ってくるからここで待っててと伝える。通じたかなぁ。心配。


息も切れ切れで部屋に戻り、お金をバッグに突っ込み、来た道を戻る。いた!あのタクシーだ!あれ?中に誰もいない!!!
と、その時、運ちゃんが帰ってきた。屋台で何か食ってたみたい。オイオイ。
バーに戻ると、警備員さんが笑顔で迎えてくれた。借りた50,000IDRと罰金?込みの200,000IDRを支払いデジカメを返してもらう。ほっ。

それどころじゃなかったので気にもしていなかったけど、これ明らかにワイロだよなwww


初日でこんな大冒険が待っていたとは。タクシーで宿に戻ったのは深夜1時。明日会う友人Vaniaに待ち合わせ時間を1時に変えてもらうようにLINE飛ばし、シャワー浴びてベッドに突っ伏して寝た。つかれたぜ。ぐぅ。。。。

 

つづく。

 


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