インドネシア旅行記 Day3 夜行列車でジョグジャへ。荷ケツ(二人乗り)の吊り橋効果にドキドキしたプランバナン観光。うまいナシグデとお土産にバティック。
現地の友人と会って世界遺産プランバナンを見てきました。
まずはあらすじから。
ジャカルタに着いた日からまさかの食い逃げ疑惑。なんとか釈放されて無事に宿に着く。翌朝待ち合わせ場所間違えて友人となかなか会えず、市内をぼっち観光。ジョグジャ(ジョグジャカルタ)行きの夜行列車が出る1時間前にやっと会えた。電車乗って寝て。今ココ!
さて日付が変わるころ、寒くて目が覚める。
発車時はまだエアコンが効いてなかったのかちょっと暑くて薄着してたからかな。長袖のパーカー持参してきてよかった。フードもかぶって寝る。というか仮眠だな。けっこう揺れるから熟睡はできないから終始ウトウトってかんじ。
到着が近いことを知らせるアナウンスで起きる。荷物をまとめて下車。
うわ人がいっぱいだ。お!あの改札口で手を振るのは!Vaniaとはなかなか会えなかったので心配だったけど、今回はすぐに会えた。去年東京に来て一緒に観光したVini。Hello again!!
♪インドネシア語講座
Vはfの発音になるからViniはヴィニじゃなくてフィニちゃん。Cも発音はky(キャ)やk(ク)ではなくch(チュ)となるそうで、寺院という意味のCandiはキャンディではなくチャンディ。じゃあcandy(飴)はどうなるの?ってViniに聞くとそれは発音はそのままにつづりが変わってkandiとなるそう。Kはk(ク)の発音。面白い!
満面の笑みで歓迎してくれたViniとまずは、帰りの電車のチケット売り場へいく。予約してないけど大丈夫かなと思いきや、これも彼女が代わりに買っていてくれた!!なんと!!チケット代を支払い、まずは彼女の泊まってるゲストハウスへ荷物を置きにいくことになった。と、その前にトイレ。掃除直後だったみたいで一面びしょぬれ。たぶんホースでバーっっと放水してオシマイな掃除なのかなwww さて、外に出るとちょうど朝焼けがキレイ。異国の朝焼けや夕陽、けっこう好きなんです。
世界遺産プランバナンへはバイクで行くと行ってたのでオジェ(バイクタクシー)に乗るのかと思ってたら違くて、彼女の原チャに『荷ケツ』することに。二人乗りという意味の荷けつ、てっきりケツが二つだから「二ケツ」かと勘違いしてました(;^_^A 正しくは荷台にケツを乗せるから『荷ケツ』だそうです。日本語。深い。
で、実際荷ケツすると、何気にコワイぞ。荷ケツなんて何年ぶりだろう、、、学生の時好きな子としたのを思い出してしまう。でも、インドネシアの道路の無法地帯っぷりに実際それどころじゃない!路線なんて誰も守らず、基本的に早いもの勝ち。バイクや原チャは車両の間を自由自在に縫って走る。ヘルメットかぶってViniの肩につかまって彼女の泊まっているゲストハウスへ行く。
わざわざ宿取ってまで会いに来てくれて、こんな早朝に迎えに来てくれるなんてほんと感謝(*´ω`*) バックパックを預けて肩かけバッグだけ持ってまた荷ケツ。さて、世界遺産にもなってるヒンドゥー教寺院プランバナンへ向かう。
南国といえど早朝の空気はひんやりとしていて気持ちいい。霞掛かっている朝陽が幻想的。にしてもかなり飛ばすなぁ。70㎞/hは出てそう。これ原チャなのにwww でかいトラックの間を縫って走るから落ちたらガチ命ヤヴぇwww 走ること20分くらいで到着。
観光前に朝飯。かなりローカルな食堂に入り、テンペ、ミーアヤム(鶏そば)、エステー(アイスティー)を注文する。
まずはテンペの山にびっくり。うまー!コレコレ!食べたかったんだ(*´ω`*) インドネシア発祥の大豆発酵食品で食感はまさに鶏肉。だいたい天ぷらにして食べる事が多い。ちょっと油キツイけど。ミーアヤムもうまい。ごちそうさま!
お腹いっぱいで、プランバナンに入場する。
私は外国人価格で$20(IDRで支払いOK)、彼女は現地人価格で200,000IDR。私が払うと思いきや、なんか領収書とか書いてたから、もしかしたら何かの経費で降りるのかな?彼女学生だけど?謎。そう、Viniは生物学を専攻している大学院生なんです。
プランバナンではヒンドゥー教の三大神ビシュヌ、シヴァ、ブラフマーを表す3つの塔とそれに呼応する3つの祠があった。
まだ時間的に早いのか観光客も少なく、ゆっくり見て回れる。とはいえ、気温は上がってきて少し汗ばみ、着ていたパーカーを脱ぐ。私はヨーガをしてるのでヒンドゥー神話には詳しく、私がViniにラーマーヤナや悲劇の姫ロロ・ジョングランの話をする。外人の私がインドネシア人の観光ガイドしてるみたいで面白かった。
ロロ・ジョングランのお話はこうです。
昔々、絶世の美女ロロ・ジョングランは敗戦のため、敵国の王の妻とされることになってしまった。これを嫌った彼女は『一晩で1000個の祠を作ることができたら、あなたの妻になりましょう』と告げる。王は精霊の助けを借り、次々と祠を作っていった。それを知った彼女は鶏を鳴かせた。それを聞いた陽の光を嫌う精霊たちは、朝が来たと勘違いし逃げ帰ってしまった。この画策を知った王は怒り、彼女に石化の呪いをかけた!
ロロは いしに なってしまった!!
こうして今もプランバナンに彼女は鎮座しているのです!!
ごめん、私、ストロスの杖持ってないです。
すべての塔を一通り見て、記念写真をパチリ。
そして、近くにあった博物館に向かう。
道中に珍しい花を発見。クモみたいと思ったらそのはず、スパイダーリリーと呼ばれる彼岸花の仲間だそう。
博物館ではプランバナンについての短いDVD上映をやってて観に行くことに。Viniがスタッフに英語版でと伝える。どうでもいいけど、Englishはエングリッシュなんだね、インドネシア語では。基本全部ローマ字読みみたい。
小さな映画館には誰もいなくて貸し切り状態で、ジャカルタ、ジョグジャカルタ、プランバナンについての説明動画を鑑賞する。インド叙事詩ラーマーヤナについてけっこう詳しく説明してた。その後、もう一回プランバナンに戻り、見逃していた神話を描いた壁画を見る。
『そこらへんに転がっている石ころ一つお土産に持って帰っていいかな?』とViniに聞くと『タイホされちゃうかもよ』と明るく答えられて笑った。親指くらいの小石、とはいえ世界遺産の欠片をバッグに忍ばせる。良い子はマネしないように。
さて、プランバナンにさよならし、ボコの丘という丘陵へ無料シャトルバスで向かうことに。木陰に座ってバスを待つ。手に違和感を感じ、見ると、アリさんがいた。1㎝くらいで赤茶色っぽい。日本じゃ見たことないような。ふーっと息で吹き飛ばす。バイバーイ。
来たバスに乗り、ヨーガの戒律の一つ、アヒンサーについてViniに解説する。不殺生とか非暴力と訳される、マハトマ・ガンディーがインド独立時に掲げていたヒンドゥー教における重要な戒律。これを徹底するようになって、驚くほど世界が変わったんです。人間、動物、植物、非生物まで等しく愛おしく接することができるようになった。それまで荒れてた心も落ち着きを取り戻し、人にも自分にも優しくできるようになった。アヒンサーの対象は自分をとりまく人に限らず、自分自身も、さらにはすべての動植物も含まれる。ゆえに、蚊さえも殺してはいけないってこと。実際、ここ5年ほど、故意の殺生(虫も含む)は一切してない。あ、言っとくけど宗教団体には一切関与してませんよ。世界中の宗教を読み解くのは好きだけど。結局、宗教って人生っていうゲームの攻略本だと思うんだよね。レベル上げやクラスチェンジのために必要な賢者の書みたいなアイテムととらえてたりwww
ま、身の上話はここらへんにして、旅日記にもどります。
うわ!冷たい!何かと思ったら車内のエアコンから水が落ちてきた。びっくりした。。。バスは狭く急な斜面を登っていく。10分ほどで到着。
まずはココナッツを飲むことに。おばちゃんが豪快にナタで人の頭より大きなココナッツを叩き割って持ってきてくれた。ストローで飲む。ほのかな甘さでゴクゴクいける。うまー!(*´ω`*)。
赤いシロップと氷を入れて、これもうまー!(*’ω’*) スプーンで内側の乳胚を削いで食べる。うまー!しあわせぇ。お腹いっぱいになっちゃった。タコノキ?の気根にぶらさがったりして写真パチリ。
まずは一番見晴らしのいい高台へ。うわぁ。くっそ暑い日差しがじりじり痛いレベル。焼けるなこれは。高台からの眺めは最高。少し休憩してRatu Bokoという遺跡へ行く。
暑い!まさにフライパンの上のよう。
すこし散策してまたシャトルバスに乗りプランバナンへと帰る。小さな露店街でTシャツを値引いて買う。言い値の半値から交渉はじめて7割くらいで買えたけど、Vini曰くもっと安くできたとのこと。言い値の3割くらいから交渉始めたほうがいいかも。
さてなんだか雲行きがあやしくなってきた。。。スコールが来そうだ
Viniの原チャに荷ケツしてジョグジャへ急ぐ。にしても、吊り橋効果ヤバいwww 交通ルールなんてないような異国の道路を2ケツで縦横無尽にすっ飛ばすスリルが恋のドキドキと錯覚してしまいそうだ(*’ω’*)
あ、ぽつぽつ雨ふってきた。Viniの泊まっているゲストハウスで預けていたバックパックを回収しに行く。彼女が持ってきたのは私のバックパックとお土産がぎっしり詰まった紙袋。感謝するとともに、私も日本からもってきたお土産を渡す。粉末緑茶、フリクションボールペン、おかしなど。そして、今夜泊まるゲストハウスへ送ってもらう。宿の前で『1時間くらいそれぞれの宿で雨宿りして再会しよう。連絡はLINEでね。』と約束し宿の受付へ。今晩の宿はこちら。
宿では1時間早い到着だったけど快く受け入れてくれた。というか受付のお姉さん英語堪能でめっちゃ安心した。部屋にはいると雨は本降りのスコールに。シャワーあびて、Tシャツ、タオル、ふんどしを洗って干す。そう、実は私、ふんどし男子なのですwww とは言っても祭りで男たちが締めている六尺ふんどしではなく、越中ふんどし。着脱もラクだし、何よりゴムの締め付けがないのでリンパの流れがよくなって快適です。
最近では女子用も人気でふんどし女子も急増中だとか。
さて、ふんどしから旅へと話を戻しましょうか(;^_^A
Viniからもらったお土産を見てみると、バティック柄のど派手なパーカー、キーホルダー、インドネシア伝統のココナッツ帽子。えー!めっちゃ高価そう!すっげー嬉しいけど自分が持参したお土産と比べて、ちょっと申し訳なく思ってしまう。
しばらくしてスコールが収まってきたのでViniを呼ぶ。昨日買ったバティック柄のシャツに着替えたのが好評だったようでめっちゃ褒められる。嬉すぃ。さて、原チャ置いて歩いてきた彼女と、まだぽつぽつ降ってる雨の中歩く。傘さすほどでもないけど何気に濡れるほどの雨に、ベチャという自転車タクシーに乗ることに。
クラトンという名前の宮殿に行くももう閉館。ってかジャカルタのモナスもそうだけど観光名所なのに閉館時間3時とか何なの?観光させる気ないでしょ?(;・∀・) ベチャから降りて、また乗るから待っててねとViniが運ちゃんに伝える。クラトンの入り口を見てたらおじさんが現れて、『もうここは閉まってるから他案内するよ』という。小雨の中、彼についていく。タマン・サリという宮殿についたけど、やっぱり閉まってる。
Viniが指さす先にあったのは奇妙な植物。
パイナップルの頭みたいなツンツンの葉に卵がたくさんくっついてる。。。というか刺してある。
That is the real eggplant!! これが本当のエッグプランツだ!!
とのジョークに2人で笑った。
※eggplantは野菜のナスのこと。
帰国後フィリピン人の同僚にこの話をすると、これは南国でよく見かける子供のイタズラなのだとか。おもしろい。にしてもなんだかあちこちに鶏がひょこひょこ歩いてる。
かわいい。鶏はインドネシア語でアヤム(ayam)、鶏肉も区別なくアヤム。
※英語では動物としてはchickenの他に性別を区別してrooster(雄鶏)、hen(雌鶏)。鶏肉としてはchicken。
I like ayam so much.
二重の意味でねwww
さて、バティック工房に着いた。
バティックとはジャワ更紗とも呼ばれるろうけつ染めのこと。2500円~と安くはないけど品質は良さそう。どうやらここはおじさんの工房らしい。しっかり営業してますなぁ。制作過程の作品や道具なども見せてもらって大満足。
感謝の意もこめてラーマーヤナの英雄夫妻を描いた縁起物を1点お買い上げ。額縁なしで3000円くらい。その後も知り合い?のワヤン(影絵)人形の工房に案内してもらった。
時間は3時過ぎ。さすがに腹減った。クラトン入り口に戻るもベチャの運ちゃんいない。待っててって言ったんだけどなぁ。(-_-;)
雨もほぼほぼ止んだし2人で少し歩く。道中見かけた不思議な飾り物についてViniに聞いてみると、結婚式の装飾の一つで、式のあと数か月は飾っておくのだとか。
そしてジョグジャ名物のナシ・グデ屋さんへ。ジャックフルーツ(生キャベツみたいな食感の小ぶりのドリアンみたいな果物)と鶏肉を甘辛く煮込んだ郷土料理。
うまい。お腹いっぱいになったところで、マリオボロ通りへ向かう。歩いて15分ほど、露店が並ぶ通りが現れた。これすっごい長い。1kmくらいありそう。サテ(焼き鳥)とかおいしそうだったけど、お腹いっぱいだからあきらめる。通りの端っこまで着いて、Viniの勧めでデパートみたいな建物に入ると、所狭しとお土産があふれているじゃないか。
しかも安い!民族楽器のカリンバ、扇子、サンダルなどをお買い上げ。探してたヴァージンココナッツオイルは置いてなかったけど大満足。調子に乗って変な帽子かぶってみるwww
外に出るとすでに夜になってた。にしても今日Viniと会ったのは早朝の4時過ぎ、すでに12時間以上いっしょに観光してきたんだなぁ。なんか、別れるのが寂しくなってきた(´・ω・) とりま、コンビニでお茶することに。私はもちろん『もぐもぐ』。完全にハマった、この劇的に旨いナタデココドリンクに。で、店内の飲食コーナーに座って壁に取り付けられたテレビを見る。あ。これ知ってる。Indonesian Idol だ。
アイドル候補者が歌ってるのは知らない曲だけど、妙にキャッチーなメロディで一緒に口ずさむ。んあっ、んあっ、んあっ、んあっ♪みたいな喘ぎ声みたいなメロ。それを見てか聞いてか、隣に座ってたカップル?が親しげに話しかけてきた。小話を少しした後、店を出て家路につくことに。なんと、明日の朝も見送りに来てくれるのだとか!嬉すぃ!!
Youtubeで探してみたけどその歌は見つからなかった(;^ω^) でもこの番組にゲスト出演してるのを見て好きになったアーティストがいて、それがRossaなんです。
Rossa - The Best Selling Indonesian Recording Artist of All Time (Indonesian Idol 2018)
夜道を歩いているとViniの友達、Chenと偶然会った。彼女は昨晩ゲストハウスで会ったルームメイトだとか。これから、コーヒーを飲みに行くとのことで同行することに。かなりローカルな青空カフェで、彼女はコーヒー、私とViniは店長おすすめの漢方茶wedang uwuhを注文。いろんな葉っぱやショウガなどがブレンドされた真っ赤なお茶。
黄色くてゴツゴツした砂糖を入れて飲む。うわー、ショウガが効いていてあったまるねぇ、コレ。
調べたら名前を直訳すると『ゴミの飲み物』だとかwww
Viniの友達 Chenは台湾から来たかなりボーイッシュなバックパッカー。もう半月くらい東南アジアを旅しているのだとか。この後、夜行列車でバンドゥンという町へ旅立つそう。旅の話をたくさんして、Have a nice trip! とお別れ。Viniは明日ゲストハウスに来てくれるそうなので、See you tomorrow!
宿に着くと時間は夜10時。 シャワーあびて一息すると今日一日の思い出があふれて、感謝でいっぱいになって思わず瞳を濡らす。どうしても何かお礼をしたくて手紙を書くことにする。
今日一日おごられっぱなしで、お金払おうとしてもほとんど拒否られてたので、こっそり1000円札を忍ばせておく。裏の富士山の頂上にViniを描いてw あー、今日は楽しかった。明日お別れなのが寂しいけど、心地よい疲れにベッドに吸い込まれて寝る。おやすみ。
つづく。
一人旅の大きな味方、格安航空券はエアトリさんを使ってます。
確か昔はDeNAトラベルって名前だったかな。乗り換えやオープンジョーのような複雑な検索もできて便利。
ブログランキングに参加しています。「参考になった!」という方は、ぜひ下のバナーをクリックしてください。泣いて喜びます(ノД`)・゜・。